草食系投資で1億円!!

独立系FP(1級・CFP)による、日々の相場の動きに一喜一憂することなく、インカムゲインをメインとした草食系投資で資産を増やしていくことを主眼にしたブログです。

カテゴリ: 積立nisa

 秋に荒れる傾向の強い相場の世界ですが、今年は9月に続いて10月も平穏な相場となりました。

 株は5月に持ち株を売り秋に相場に戻って買い戻すべき、というセルインメイというアノマリーが有名ですが、これは秋に相場が下がるということが前提にあるため、今年のように9月・10月とも平穏な状況では当てはまるかというと疑問です。

 ですから去年のように年末年始あたりに大きく下げることも考え、下値で拾えるように準備をしていきたいと思っています。

 私自身のポジションは為替は10月も新規ポジションは取らず105円待ち、個別株は買い増しせず、iDeCoは淡々と積立てという風になっています。唯一取引したのは妻のつみたてnisa口座で、評価額が+20%となったため、いったん売却しました。毎月積み立てる系の資産をいつ売却するかのルールとして資産が+20%になった場合と決めているため、そのルールに従っただけのことです。

 11月も平穏なのか暴落や暴騰があるのか全く分かりませんが、マイペースで取引していきたいと思います。



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 積立nisaは長期にわたって一定期間ごとに同じ金額を分散して積み立てていくことにより、まとまった資金を作ることを目的とした投資方法です。

例えば毎日500円ずつ投資する、毎月1万円ずつ投資するといった具合です。

要はドルコスト平均法による積み立てを念頭においた制度であり、このことは金融庁のホームページを見ても明らかです。

 積立nisaの口座では、どのタイミングでいくらずつ投資するかを指図するようになっており、非課税枠を利用できるのは年間40万円までですので、毎月決まった日に投資するのであれば1月(ひとつき)に33,333円の投資を行うこととなります。

ドルコスト平均法で淡々と投資を行うのであればそれで全く問題はないのですが、投資をしていると暴落や全体の相場が下がって来た時に“買い増しをしたい”と思っても非課税枠がいっぱいで買い増しできません。そもそも積立nisaは“今買いたいから買う”ということに対応していません。


では、積立nisaでは買い増しする手段がないのでしょうか?

少し手間はかかりますがあります。積立nisaの口座を開いている証券会社等によって多少やり方が違うかもしれませんが、ここでは私が口座を持っているSBI証券の口座で説明します。

SBI証券の口座では、毎月いくらずつ投資するかのほかにボーナス月の〇〇日にいくら投資するかを設定することができます。そこで毎月の掛け金を1月33,333円ではなく、10,000円に設定しておき、定期的な掛け金は年12万円にしておき、残りの28万円を相場が下がった時に、次の日をボーナス月投資の支払日に設定し、買い増したい金額を入れます。

これで自分の思った時に買い増すことはできますが、この方法を取ったから有利になるわけではありません。

その年内に下げたところで買い増すことができなければ機会損失になりますし、下げたところを買い増した後にさらに相場が下げることがあれば、ドルコスト平均法で買う方が平均取得単価が下がって有利となります。

結局どうすればいいのでしょう?

はっきり言ってわかりません。明日以降の相場のことは結局誰にもわかりませんので、どのように積み立てるかにも正解はありません。私が言えることは、何も考えずにほったらかしで積み立てができるのはドルコスト平均法だということぐらいです。




  投資を始めようと思っても何から手を付けていいかわからない、という声をよく聞きます。

 私なら積立nisaをお勧めします。理由は投資の知識がなくても損をしにくい投資だからです。
長期投資で負ける原因の多くは、相場が大きく下がったときに慌てて売ってしまう(狼狽売り)からです。
例えば昨年のクリスマスに日本株が暴落したときに真っ青になり慌てて売ってしまうようなことをする人は長期投資で勝てるようにはなりません。むしろ“これまでよりも安く買えるぞ、ラッキー!”くらいになりたいものです。

とは言え今回の暴落が一時的なものなのか暴落のスタートなのかはその時にはわかりませんし結果論にすぎません(もちろんまだ結果も出ていませんが)。ですからここで重要なのは「短期的な暴落の時には勇気をもって買う」ということではなく、短期的な動きに惑わされることなく自分の決めたルール通りに取引を続けることです。

しかしながら人間の心理として暴落しても淡々と買い続けるのは難しいことです。ですから積立nisaのように自動的に口座から引き落としてくれるような仕組みを利用するのです。

あとは
①自動的な積立を継続する
②ローコストのインデックス運用を選択する
③負けているときに投資をやめない
④プラスになったら(目標額に達したら)売る
だけです。

他に留意する点があるとすれば、長期的に成長が見込めないと思うものには投資しないことです。日本が貧しくなる一方だと思うなら日本の内需株は買うべきではないし、米中貿易戦争でアメリカが負けると思うならアメリカ株に投資するのはナンセンスです。そういったものに投資したらマイナスになった時に耐えられなくなってしまいますので長期投資に向かないのです。

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