本日の日経平均は650円安
先週末のNY市場でダウ平均が460ドルほど下げたことから、今日の日経平均は予想通り下げで始まり、最終的には650.23円安の20977.11円で引けました。値動きを見ていると13時半ごろより日銀が買い支えに入り、21,000円台を回復さそうとしているように見えましたが、結局21,000円を回復することはできませんでした。売買高が少なかったことから、売り方もそれほど多くなく様子見を決め込んだ向きが多かったのかもしれません。
明日も下がるようなら次は20,000円の攻防か?
明日は前回の記事でも書きましたが、3月末配当(株主優待)の権利確定日のため、配当(株主優待)狙いでの買いが相当数入るものと思われますが、それでも下がるもしくはほとんど上がらずであれば、明後日以降の下げが加速するかもしれません。その場合次の攻防は心理的節目の20,000円となるでしょう。統一地方選・参議院議員選挙を控えている日本の政治的事情を踏まえると、このラインは是が非でも守りたいはずですが、そうとわかっていれば売り方がそこを狙ってくることは必然で、海外情勢等によってはあっさり割り込むこともあり得るでしょう。
日銀の最終防衛ラインは18,000円
日経平均20,000円というのはキリのいい数字で心理的節目になりうるという漠然としたものですが、根拠となる防衛ラインは18,000円です。なぜなら今月12日の国会答弁で「日銀が買い入れたETF(上場投資信託)は株価がどこまで下がれば簿価を下回るか」と問われた日銀の雨宮副総裁がこともあろうに「機械的に試算すれば、1万8000円程度を割ると簿価を下回る」と答えてしまったからです。正直聞く方も聞く方なら、答える方も答える方で『どういう意図があるのか?どこぞのスパイなのか?』と言いたくなりますが、要は最終防衛ラインは18,000円であるということです。
これをジョージソロスがポンドを売り浴びせたように、ヘッジファンドに狙われ突き破られたら、どこまで下がるかわかりません。
今日の下げは市場関係者にもある程度予想できたもので、たいしたものではありませんが、本番はまだまだこれからかもしれません。

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