草食系投資で1億円!!

独立系FP(1級・CFP)による、日々の相場の動きに一喜一憂することなく、インカムゲインをメインとした草食系投資で資産を増やしていくことを主眼にしたブログです。

2019年03月

本日の日経平均は650円安

 先週末のNY市場でダウ平均が460ドルほど下げたことから、今日の日経平均は予想通り下げで始まり、最終的には650.23円安20977.11円で引けました。

 値動きを見ていると13時半ごろより日銀が買い支えに入り、21,000円台を回復さそうとしているように見えましたが、結局21,000円を回復することはできませんでした。売買高が少なかったことから、売り方もそれほど多くなく様子見を決め込んだ向きが多かったのかもしれません。

明日も下がるようなら次は20,000円の攻防か?

 明日は前回の記事でも書きましたが、3月末配当(株主優待)の権利確定日のため、配当(株主優待)狙いでの買いが相当数入るものと思われますが、それでも下がるもしくはほとんど上がらずであれば、明後日以降の下げが加速するかもしれません。

その場合次の攻防は心理的節目の20,000円となるでしょう。統一地方選・参議院議員選挙を控えている日本の政治的事情を踏まえると、このラインは是が非でも守りたいはずですが、そうとわかっていれば売り方がそこを狙ってくることは必然で、海外情勢等によってはあっさり割り込むこともあり得るでしょう。

日銀の最終防衛ラインは18,000円

 日経平均20,000円というのはキリのいい数字で心理的節目になりうるという漠然としたものですが、根拠となる防衛ラインは18,000円です。なぜなら今月12日の国会答弁で「日銀が買い入れたETF(上場投資信託)は株価がどこまで下がれば簿価を下回るか」と問われた日銀の雨宮副総裁がこともあろうに「機械的に試算すれば、1万8000円程度を割ると簿価を下回る」と答えてしまったからです。

正直聞く方も聞く方なら、答える方も答える方で『どういう意図があるのか?どこぞのスパイなのか?』と言いたくなりますが、要は最終防衛ラインは18,000円であるということです。

これをジョージソロスがポンドを売り浴びせたように、ヘッジファンドに狙われ突き破られたら、どこまで下がるかわかりません。

 今日の下げは市場関係者にもある程度予想できたもので、たいしたものではありませんが、本番はまだまだこれからかもしれません。



金融・投資ランキング

NYダウが大幅安、一過性のリスクオフかそれとも…

 3月22日(金)のNY市場でダウ平均株価が前日の終値より460ドルも安い25,502ドル32セントで引けました。これは1月3日に次ぐ今年2番目の下げ幅だそうです。また株価の下落につれ、米ドル円相場も久しぶりに110円を割りました。

 これにより週末に余程良いニュースでもない限り、週明けの日経平均株価は下落でスタートすることが確実です(実際に日経平均先物は前日終値と比べて600円以上も下げています)。

 では、今後相場は下落局面を迎えるのでしょうか?もしそうだとすれば、今持っている金融資産は売却して市場と距離を置く方が良いということになります(売りで勝負する場合は別です)。しかしながら、ここ最近の大きな下落があった時にはすぐに値を戻しており、そう考えるとここは絶好の買い場とも言えます。果たしてどちらに乗ればよいのでしょうか?

日経平均は配当権利取りと権利落ちに対する思惑で乱高下か?

 今後の相場が上下どちらに動いていくかは個々人の判断となりますが、来週は3月配当の株への思惑で大きく動く可能性が高い週です。株の配当は『権利確定日に株を所有しているかしていないか、のみ』で決まるものであり、それまでの保有期間とは一切関係ありません。

 では、権利確定日とはいつでしょうか?権利確定日は一般的には月末の営業日となります。3月末が権利日であれば31日ですが、2019年の3月31日は日曜日のため29日金曜日が権利確定日になります。そしてここが重要ですが、株主として株主名簿に載るには、購入後3営業日の期間が必要です。ということは、配当を受け取るためには26日火曜日の時点で株を所有していることが必要であり、27日には所有している必要はありません。この26日を権利付き最終日、27日を権利落ち日といいます。この2日が来週にあるのが、来週株価が大きく動く要因となります。

 25日月曜日に株価が下がった状態で始まるのであれば、株価が安くなったことをこれ幸いに、配当を得るために株を購入する人が増えて株価が上がり、27日に権利落ち日を迎えると売る人が増えるため株価が下がることが予想されます。また、3月配当の企業は非常に多いため、日経平均もその動きにつられて大きく動くでしょう。ですから売るにしろ買うにしろ、この波を利用すると利益を上げやすくなるかもしれません(判断は自己責任でお願いします)。

長期投資家としてはどう動くのか?

 では長期投資家としてこの相場をどう迎え撃つのかということですが、答えは単純で「特別なことは何もしません」。もともと指値をしている値まで株価が下がってくるのを待つのみです。指値が刺さった後さらに株価が下がって含み損を抱えるかもしれません。指値まで株価が下がらず、ポジションを取れないかもしれません。しかし、それでもいいのです。そもそもそんな短いスパンでの利益を考えて投資しているわけではないからです。

 長期投資家としては、市場が乱高下して大騒ぎになっているのを「ふ~ん」と思いながら見守るぐらいでちょうどいいと思っています。  



金融・投資ランキング

米朝会談決裂の影響は軽微?

 昨日は期待されていた米朝会談の進展がなく決裂したというニュースを受けて後場の日経平均は引けにかけて下落、為替は円高に進みましたが、本日の日経平均および昨夜からの為替相場を見ていると、影響は軽いものだったようです。
 中途半端な妥結よりも、譲れない部分を譲らなかったトランプ大統領の姿勢には好感が持てました。約束を約束とも思わない国との交渉に関しては日本も見習うべきだと思います。  

毎月1日にバリュー平均法で買っている米ドル/円だが…

 さて私は毎月1日にバリュー平均法により米ドル/円を買って(売って)いますが、1月・2月に比べて緩やかな円安となっているため、今月は買い増しすることはできませんでした。買い増しできないのは今あるポジションの評価額が上がっている証拠なので、別に不満はないのですが、最低でもあと1か月は為替に関してはやることがなくなってしまい暇です。
でも投資で資産を増やすこと=暇だと理解しているので、仕方のないことだと思います。これが嫌なら他の投資法に切り替えるしかありません。

円安方向は続くのか?

 今後の為替相場ですが、3月は日本の機関投資家の米ドル買い需要の高まりで、米ドル/円の下値は限定的かと思いますし、ポンド/円もノーディールブレグジット(合意なきEU離脱)の可能性が低くなり、再国民投票の道筋が見えてきたことから、ポンド高になりやすいと思われます。
しかし、EU圏やチャイナの経済状況はよろしくないため、重大な事案が表面化すると急速な円高になりますので、常に警戒は怠らないようにしなければなりません。
もしその時期が日本のゴールデンウイークと重なるようであれば、年初に続いてフラッシュクラッシュが起こる可能性もありますので、レバレッジに注意してポジションを持つことが重要です。

 でも多くの日本人にこの危険性は知られてきていますので、その裏をかいてゴールデンウイークの数週前か後の週初のオセアニア時間に仕掛けられるかもしれません。まあそのタイミングについては一般人にはわかりませんね。



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