草食系投資で1億円!!

独立系FP(1級・CFP)による、日々の相場の動きに一喜一憂することなく、インカムゲインをメインとした草食系投資で資産を増やしていくことを主眼にしたブログです。

2019年02月

合意なきEU離脱でポンド暴落?!

 2016年6月23日にEU離脱の是非を問うイギリスの国民投票で「EU離脱」が決まってから約3年、今年の3月28日に離脱することが決まっていますが、その前にEUとの合意が結べるか否かということが注目されています。
アイルランドとの国境問題やEUとの関税問題等解決すべき問題はたくさんありますが、イギリス議会でも案がまとまらず混乱している状況です。

 もしこのまま合意なきEU離脱が決まると、ポンドが15~20%暴落するというエコノミストの声も多数聞かれます。

今週のポンド円は2円以上の円安に

 にも関わらず、今週のポンド円は142.5円から2円(2月20日19時現在)、一時2か月半ぶりの145円を付けました。それは何故でしょうか。
細かい理由はいろいろあるとは思いますが、市場ではみんなが上がると思えば下がる、みんなが下がると思えば上がるということはよくあります。
というのも、みんなが上がると思った時は、結構浅めのストップ(損切り)を入れている人が多いので、機関投資家等が売り浴びせてストップをつけてしまえば、一気に値が下がります。それを察知したAIがさらに下げを加速させるのです。みんなが売りだと思った時はその逆で一気に値が上がることが往々にしてあります。
 今回のポンド円で言うと145円になるよりも140円になると思っていた人がかなり多かったので逆に145円になったし、145円より上はないと思う人が多く145円で売ってくると、それを超えたときに一気に150円になる可能性はあると思います。

EU離脱そのものが問題ではない

 イギリスのEU離脱問題は、離脱することが問題なのではなく、離脱後にどうなるか決まっていないことにあります。例えばフランスからイギリスにEUの免許で荷物を輸送しているドライバーが、 3月27日にイギリスでトラックを運転しても問題ないのに、28日になるとイギリスの免許がないと無免許運転で捕まることになりますし、イギリスの工場で作ったものを28日以降にドイツやフランスで売ろうと思ったら、ユーロ圏内で作って売るよりも高い関税がかかってしまいます。
でも理論的にはそうであっても、実際にそうなるかわからず、対策が立てられないことが今回の「合意なき離脱」の最大の問題点です。「いつから、こういうルールになる」と決まっていれば企業にしろ、個人にしろ対策を立てられるのですが、ルールが決まらず3月28日以降のイギリス社会がどうなるかわからないことが、最大の混乱の原因なのです。 



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先進国株より弱い日本株

 以前、iDeCOの運用において、先進国株インデックスと日本株インデックスを購入しているということを書きました。同じ時期に買い始めた両者ですが、運用を始めて3年半も経つとその強弱がはっきりとわかります。

 先進国株インデックスと日本株インデックスでは、約4%日本株インデックスの成績が悪いです。これは今だけのことではなく、長い間見られる傾向です。経済が比較的好調なアメリカ株だけならともかく、暗雲の立ち込めるヨーロッパ株も含めたインデックスよりも日本株インデックスの方が成績が悪いのは結構衝撃的です。  

消費税を上げている場合ではない

 株価は景気の先行指標といわれ、半年後の景気が株価に反映すると言います。これが真実だとすると、半年後の景気は先進国の中でも日本が一番悪くなると予測されているも同然です。

 にもかかわらず10月から消費税を上げたりすれば、景気はさらに冷えてしまいます。4月前後には株価がそれを織り込んで、さらに日本株だけ弱くなることもあると思います。それを回避するためには、小手先の消費税増税対策(そもそも対策をしないといけない時点で矛盾していますが…)ではなく、消費増税を凍結もしくは減税分をするしかありません。

日本株の行方は4月にかかっている

 しかしながら3月末までは来年度の予算を組まなくてはなりませんので、消費増税をしないということは言えません。とすると4月から新しい御代となる5月までに公言するしかありません。もし手をこまねいて消費税を上げてしまうと、日本株は低迷しいつまでその低迷が続くかはわかりません。

 長期投資的には株価が下がるのはさほど問題になりませんが、いつまでも元に戻ってこないのでは困ります。国会でつまらない話に時間を費やすくらいなら日本経済にプラスになるような議論をしてほしいと思います。   



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日経平均が500円以上上げる理由は??

 今日12日の日経平均は前取引日の終値より531.04円高い20,864.21円で取引を終えました。では、1日に500円以上上げる理由は何か?というとはっきりとした理由はわかりません。ドル円相場が円安に振れているといっても、0.65円程度ですし、前日のNYダウは53ドルの下げ、上海も香港も少し上げただけですので、他の市場につられたわけでもありません。

米中貿易摩擦も解決するめどがついていませんし(そもそも解決するわけない)、ブレグジット関連も進展していない、イタリア・ドイツの経済状態が悪い、と世界経済の状況を見ても日経平均が右肩上がりで500円以上も上げる理由はありません。

 しかし理由がわからないまま相場が上がったり下がったりすることは往々にしてあることで、『日銀が下値を支えた』とか『GPIFが買った』とか『ヘッジファンドが相場を動かしにかかっている』などと噂は出ますが、本当のことがわかるのは市場が動いている時ではなく後からなので、リアルタイムで理由付けをして相場に挑むことは特に意味のないことと言えます。  

相場が上げたときはインデックス投資がプラスに

 相場が上がってしまうと高配当株を安く買うことはできませんが、その分iDecoやつみたてnisa、スワップ投資等のインデックス投資をしている分の評価額があがり、プラス(マイナスが減る)という利点がありますので、それを有難く享受する時間となります。

精神衛生上も資産がプラスになるのは喜ばしいことですので、素直に喜びましょう。

相場が下げたときは高配当株を仕込むチャンス

 逆に相場が下げると、今保有している資産の評価額がマイナスになりますが、高配当株を安値で仕込むチャンスです。そして長期間保有して利益を得ていけばよいのです。

 要は相場が上がろうが下がろうが一定のメリットがあるようにしておけば、『なぜ日経平均が上がったんだ!』なんて考えずに、今目の前にある相場を淡々と追うことができます。

さて、明日の相場はどうなるでしょうか?



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暇に任せて確定申告の準備をすることに

 3連休にもかかわらず、この冬一番の寒波がやってきて外出したくない(そもそも世間の人が動くときに動きたくない質ですが…)ので、確定申告の準備をする時間にあてることにしました。

 例年は個人事業主としての申告書として税務署から送ってきたものに記入して、それを提出すると同時に確定申告書Aの書類一式をもらい、説明を読みながら手書きで妻の申告書を書くということをしていたのですが、今年は国税庁の確定申告書作成コーナーである程度のものを作ってしまうことにしました。

提出方法は3種類

 税務署への提出方法は
 ①e-Taxによる送信(マイナンバー方式)  ②e-Taxによる送信(ID・パスワード方式)  ③印刷して書面による提出
 の3種類です。

 ①ではマイナンバーカードとICカードリーダライタ、②では自宅で入力する場合のみ初回の届け出時にマイナンバーカードとICカードリーダライタ(税務署で届け出を行う場合は本人確認書類)③の場合はプリンターが必要です。
 今後個人事業主として青色申告特別控除を満額うけるためにはe-Taxを利用する必要が出てきますが、今回は③で提出することにしました。これまでも手書きで作成したものの控えに受付印をもらい保存してきているので、今回も直接持って行って受付印をもらうつもりです。

準備だけのつもりがほぼ完成

 早速、確定申告書作成コーナーから作成開始をクリックし、流れに乗って準備していた書類の内容を打ち込んでいくだけで、あっという間に申告書ができてしまいました。最後に印刷をすると控えもプリントアウトされたので、すごく楽でした。

 あとは判子を押して、添付書類を台紙に貼るだけです(台紙もプリントアウトされます)。少し準備するつもりだったのですが、ほぼ完成してしまいました。

 東京市場が動いていないので時間つぶしのつもりで始めたにも関わらず、1時間もかからずにできてしまったので、大いに時間が余るという嬉しい誤算でした。これまでと同じことをしても時間が短くて済むというのはいいものですね。  



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JT【2914】が決算発表

 国内では高配当株として人気のあるJT【2914】が2018年12月期の決算発表を行いました。税引き前損益は前年同期比▲1.3%の5,315億円となりました。2019年度の予想税引き前損益は5,400億円を予想しており、たばこ事業の利益拡大を見込んでいるものの医薬品事業は大幅減益となるとみており、トータルではマイナスになるとの予想です。

 とはいえ、為替の影響による減益600億円を織り込んでのものですので、多少の為替変動は吸収できると考えてよさそうです。

1株配当は150円→154円へ

 今期の決算は減益ながら、1株当たりの配当は150円→154円とわずかながらもあがり、これで16年連続の増配となりました。

 また2月8日~4月22日の間で500億円または2,300万株を上限に自社株買いを行うということを発表しました。

 どちらも株価にとってはポジティブな気がしますが、配当の増額が少ないと取られたのか、自社株買いの上限500億円を2,300万株で割ると2,174円となることから現在の株価が割高だと判断されたのかはわかりませんが、今日の株価は前日比▲59円の2667.5円で引けました。

配当利回りは5.77%に

 1株配当がわずかながらも上がり、株価が下がったことにより、本日終値での配当利回りは5.77%になりました。

 今日の日経平均の下落を見ていると、NYダウ次第(海外勢の仕掛け次第)では3連休明け火曜日の日経はさらに下がる可能性も高いと思います。

 JT【2914】は配当利回り6%で購入したいと思っていますので、現在の値より約100円下の2,566円に指値をして待ちたいと思います。配当が150円のままなら2,500円でないと買えなかったので、しばらくは購入できないかと思っていました、2,566円なら可能性があがるので楽しみです。  



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