草食系投資で1億円!!

独立系FP(1級・CFP)による、日々の相場の動きに一喜一憂することなく、インカムゲインをメインとした草食系投資で資産を増やしていくことを主眼にしたブログです。

2019年01月

1月は買いたい価格で買える銘柄がなかった

 私が個別株で狙っているのは大型株かつ高配当の銘柄です。理由としては価格変動が比較的緩やかなことと、株価が下げると配当利回りが良くなりそれを見た投資家の買いが集まりやすくなるため株価が持ち直しやすいからです。

 但し株価を気にせずにそういった株を買うわけではなく、『A株は配当利回りが○○%になったら買い』『B株は配当利回りが△△%になったら買い』と自分なりのルールを決めていて、その値に指値を入れています。

 今月は月の後半になるにつれて株価が上がって来る展開となったため、結局1つの指値も刺さらずに月が終わってしまいました。今後の株価の推移はわかりませんが、2月、3月も同じように取引が0で終わる可能性もありますが、それはそれで全然かまわないと思っています。  

 

配当を受けることより安値で買うことを重視

 『折角高配当銘柄を買うのだから次回配当がもらえるまでに買いたい』というのは人情ですが、私は『数回配当がもらえなくても安く買いたい』と思っています。それはそもそも株式投資は『安く買って高く売る』のが基本であり、その後配当を受け続けるためにホールドするにしても安く買った方が効果が大きいためです。

 購入した株が下がった場合は配当は痛み止めのような効果は与えてくれるものの、やはり高値で買った株が下がるのは辛いものであり、そうならないようになるべく安値で買う方が精神的に楽な投資ができるからです。そして精神的なゆとりは次の投資へのアイデアを考えるゆとりを与えてくれます。そういった好循環を生むためには高配当だからと安易に買わず、じっくりと安値圏まで下がってくるのを待つべきなのです。

株価が上がればキャピタルゲインを受ける

 私はインカムゲインを主とした投資方針ですが、キャピタルゲインを全く受けない投資ではありません。株式購入時の配当利回りの10倍のキャピタルゲインが取れる場合は一旦売る、ということもします。

 例えば1株1000円でC社の株(年間配当50円)を購入した場合、配当利回りは5%ですが、株価がこの10倍の50%以上上がった場合(1500円)、売却して他の銘柄の購入チャンス資金に回すこともあるということです。
もちろんそのままホールドする戦略を取ることもできますが、私の中では10年分の配当と同額を受け取れば十分と考えているため売却してしまいます。ここら辺は人それぞれの考えといったところです。  



金融・投資ランキング

相場が上昇している時は現金比率が多め

 我が家のiDeCo口座の金融資産は、現金(定期預金)と先進国株インデックス、それに日本株インデックスで運用しています。iDeCoに加入した当時は、前にも書きましたが妻の投資に対するアレルギーが強かったため、iDeCo以外の株式や投資信託を購入しておらず、税額控除というメリットがあるなら、ということで口座を作って運用を始めたのです。

 そういった経緯ですので普段はあまりリスク資産を持っておらず、現金(定期預金)の比率が8割以上あります。私の積立方法は基本的にはバリュー平均法を採用していますので、ある程度現金がないと相場が下がった時に対応できないため、どうしても現金比率が多くなってしまいます。

 ですから相場が上昇している時は現金比率が高くなっていきますし、相場が下落している時は現金比率が低くなります。

 

売買のルール

 1か月の購入割合は現金(定期預金)75%:先進国株インデックス12.5%:日本株インデックス12.5%です。ただしこれは、毎月の拠出日における価格が平均取得単価と比べて+10%~-2%の範囲内の場合です。

これが-2%~-20%になると買い時と見てインデックスの割合を50%にします。さらに-20%以下になった場合は100%(現金からのスイッチングを含む)にします。

逆に相場が上がって+10%を超えた場合は買い増しはせず、+20%を超えて来たら全決済を行います。

今後は運用方針の見直しも

 今は運用商品の中に日本株インデックスを入れていますが、将来的に全決済ができたなら次は日本株インデックスは買わないと思います。あくまでもiDeCoのみで分散する意味で購入していたものの、今後は株や投資信託、REIT等他の金融資産を含めてバランスを考えていくことになりますので、その時の状況を見て決めていくことになります。

 また全決済を行った時の私自身の年齢によってはリスク資産を購入せず、現金として置いておく可能性もあります。将来のことは誰にもわかりませんが、いくつかのシナリオを考えておき状況に対応できるようにしたいと思います。   



金融・投資ランキング

年金だけでは足らない?何を今さら

 年金相談をしていると、『こんな年金額では生活できない』とか『親父のもらってた年金はもっと多かったのに』と言われることが多いです。でも今はねんきん定期便で概算の年金額は早いうちにわかっていますし、それで足りないと思ったら何かしらの準備をしてきたんじゃないんですか?と内心思ってしまいます。

 日本政府も公的年金だけでは老後の生活がままならない時代が来ることは予測していて、団塊の世代が65歳になる10年ほど前の2001年に確定拠出年金ができました。
つまり公的年金制度プラスαの制度を作るから、そちらと合わせて老後の資金を作ってくださいね、という『年金だけでは老後生活できなくなります』と公言するわけにはいかない日本政府からの暗黙のメッセージだったわけです。

 それに気づいていた人は制度に加入して老後資金を確保していますが、気づかなかった人はいざ年金生活を迎えるにあたって『足りない』ということになるのです。

 

今からでもiDeCoくらいは加入しておいた方が

 思ったほど確定拠出年金の利用者が増えなかったのか、日本政府もiDeCoという愛称をつけた上で広報活動に取り組み、徐々に加入者も増えているようです。基本的には毎月の掛け金で積立投資をしていくことになりますので、老後資金を利息の付かない銀行預金にするよりも税額控除を考えてもiDeCoに多少なりとも拠出しておいた方がいいと思います。
年金を受け取るまで数年しかないのであれば、世界経済が落ち込んだ時に取り返せない可能性もありますが、まだ50歳前ぐらいの方は将来『年金じゃ暮らせない』と言わなくて済むように準備しておくべきだと思います。

生活費から逆算して老後資金の準備をしましょう

 厚生労働省のモデルプランでは、40年間厚生年金をかけてきた夫と40年間国民年金(3号被保険者を含む)の妻の夫婦での年金額は月額22万円ほどです。ロストジェネレーションの私にとっては、家賃を払っても生活できる額ですが、『こんな年金額では生活できない』と思う人もたくさんいます。逆に月額10万円でも『ありがたい』と喜ぶ人もいます。前者は現役時代報酬が高かった人に多いのですが、それなら老後資金ぐらい準備していないの?と思ってしまいます。もし生活費が月30万円必要で、年金額が月22万円なら差額の8万円×30年分くらい何らかの方法で準備しておくべきです。特にiDeCoの場合は60歳前に引き出すことができませんので、確実に老後資金を残すには有効なのです。  



金融・投資ランキング

米ドル/円で一括投資の後積立投資をすると

 以前の記事で、国債を買う代わりに低レバレッジのFXで代用して運用するということを書きました。

 その運用を昨日の記事の一括投資の後に積立投資を行う方法で、バリュー平均法を使って行うとどうなるか、実際の数値を使って説明してみようと思います。

2015年1月から積み立てみると

 2015年1月から月初の始値で毎月10万円分ずつ積み立てていくと2019年1月時点で総投資額が490万円で、5,038,118円分、44,954通貨購入し、その平均取得単価は1米ドルあたり112.0724円となります。

これは現在(2019年1月27日)の109円50銭あたりよりも安い数値です。ですから現時点で490万円分を購入すれば4年間積立投資をしているよりも割安で米ドルが購入できるのです。

スワップ金利の意味でも有利

 この一括投資⁺積立投資というやり方をFXでやるとスワップ投資の意味でも有利です。これから月10万円ずつ買っていっても、1月当たり900通貨しか買えませんので、月200円ぐらいしか金利が付きません。しかし最初に一括で45,000通貨購入すれば、1月1万円の金利がつきます。金利は多ければ多いほど、資産の増加のスピードが速いため有利なのです。  



金融・投資ランキング

一括投資と積立投資はどちらが優れた投資法か

 『これから相場が右肩上がりなら一括投資の方がいい』『ずっと右肩下がりなら積立投資でも損をする』だから積立投資は絶対的ではない、と言われます。これらはどちらも理屈上正しいのですが、将来の相場の動きが100%わかるわけではない以上、前提条件つきで結果をいうのに無理があります。つまりどちらが有利なのかは結果をみないとわからないのです。

 相場はずっと一方向に動くことはなく上下動を繰り返しますので、ある時期を切り取ると一括投資が有利かもしれませんが、別の時期を切り取ると積立投資が有利かもしれません。

短期的に見ると利益額を求めるなら一括投資、利益率を求めるなら積立投資

 短期的に見ますと、相場が上昇したとき利益額の面でいうと最初に一括投資する方が大きくなりますが、利益率でみるとコツコツ積み立てるほうが高くなります。逆に言うと相場が下がると一括投資の方が損失額は大きくなります。

 例えば一括投資で120万円投資するのと10年かけて1万円ずつ積み立て投資をする場合において、3年後に1株100円だった株価が120円になった場合、一括投資の場合の利益額は20万円利益率は20%ですが、積立投資の場合は平均取得単価が90円だったとしても積立額は36万円なので利益額は12万円利益率は33%となります。
しかし10年後積立額が一括投資額と同じになった時、平均取得単価が低くなってさえいれば積立投資のほうが額も率も一括投資を上回ります。

一括投資と積立投資のいいとこどり

 では一括投資と積立投資の長所を両方享受する方法はないのでしょうか?

 『あることはあります』

 奥歯に物が挟まったような言い方になっているのは『その方法を使えば絶対に利益が出ます!』というわけではないので、使うとしても自己責任でお願いします、という意味です。

 その方法とは、最初にある程度の額を一括投資したうえで積立投資をしていく、という方法です。この方法のミソは一括投資するタイミングにあります。そのタイミングは『過去数年(数か月)積立投資していてもマイナスの状況』で一括投資をしなければなりません。

例えば過去5年間積立投資をしていた場合の平均取得単価が100円であれば、今の株価が100円未満の時に60か月分の積立額を投資して、翌月からは毎月積立投資をしていくのです。そうすれば5年前から積立投資をしているのと同じような効果が得られるのです。



金融・投資ランキング

このページのトップヘ